ホッキョクグマは絶滅する?
2008 / 06 / 17 ( Tue ) ホッキョクグマの危機については、映画「アース」や「北極のナヌー」で取り上げられ、最近はテレビなどでもたびたび報じられています。
(ちなみに映画「アース」は私の6歳の子供が大好きで、私は子供につれられて2回映画館で見ることになりました) ホッキョクグマは、氷上で捕獲するアザラシが主食です。 温暖化で、海氷が陸地に続かなくなって、食べられなくなって体重が激減し、おぼれたり、身籠った雌クマが巣穴に戻るのに1ヶ月も待たされたりしています。 ![]() 北極海の海氷面積は、ずっと800万平方キロで推移してきました。 しかし、最新データでは、570万平方キロです。(2007年) IPCCなどの予測の下限値を完全に振り切ってしまいました。 つまり、予測を超えた異常なスピードで海氷が減少しているのです。 (減少した面積は、日本の6倍です) このままでは、30年後には、北極海の海氷がなくなってしまいます。 なぜこれほどのスピードで進んでいるのでしょうか? この100年で地球の平均気温は0.74度の上昇ですが、 北極圏では、3~4度上昇しています。 気温上昇は、北半球がより大きく、さらに緯度が高いほうがより大きくなっています。 温暖化の影響は、北極圏で先行して起こっているのです。 海氷が少なくなったことで、海底油田の探索や資源権利の争奪戦が北極海で繰り広げられています。 アメリカ、カナダ、ロシア、デンマーク、ノルウェーなどの海軍や探索船が出没し、カナダは軍事基地まで新設しています。 では、北極海の海氷の減少・消滅はなにをもたらすでしょうか? 海に浮かぶ海氷がとけても、海面は上昇しません。 しかし、温暖化を加速させる大きな要因となります。 白く、鏡のような海氷は、太陽光線の8割を反射し、宇宙に返しています。 その海氷がとけると今度は、真っ青な海が8割を吸収するようになります。 温暖化を加速させます。 温暖化が温暖化をよぶ「フィードバック現象」です。 ホッキョクグマの危機は、人間をふくめた全ての生命の未来を、 まずはじめに見せてくれているのです。 スポンサーサイト
テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済 |
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