サンゴの白化が意味するものは?
2008 / 06 / 27 ( Fri ) サンゴの白化。
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環境省の報告書(6月18日)
2008 / 06 / 20 ( Fri )
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ホッキョクグマは絶滅する?
2008 / 06 / 17 ( Tue ) ホッキョクグマの危機については、映画「アース」や「北極のナヌー」で取り上げられ、最近はテレビなどでもたびたび報じられています。
(ちなみに映画「アース」は私の6歳の子供が大好きで、私は子供につれられて2回映画館で見ることになりました) ホッキョクグマは、氷上で捕獲するアザラシが主食です。 温暖化で、海氷が陸地に続かなくなって、食べられなくなって体重が激減し、おぼれたり、身籠った雌クマが巣穴に戻るのに1ヶ月も待たされたりしています。 ![]() 北極海の海氷面積は、ずっと800万平方キロで推移してきました。 しかし、最新データでは、570万平方キロです。(2007年) IPCCなどの予測の下限値を完全に振り切ってしまいました。 つまり、予測を超えた異常なスピードで海氷が減少しているのです。 (減少した面積は、日本の6倍です) このままでは、30年後には、北極海の海氷がなくなってしまいます。 なぜこれほどのスピードで進んでいるのでしょうか? この100年で地球の平均気温は0.74度の上昇ですが、 北極圏では、3~4度上昇しています。 気温上昇は、北半球がより大きく、さらに緯度が高いほうがより大きくなっています。 温暖化の影響は、北極圏で先行して起こっているのです。 海氷が少なくなったことで、海底油田の探索や資源権利の争奪戦が北極海で繰り広げられています。 アメリカ、カナダ、ロシア、デンマーク、ノルウェーなどの海軍や探索船が出没し、カナダは軍事基地まで新設しています。 では、北極海の海氷の減少・消滅はなにをもたらすでしょうか? 海に浮かぶ海氷がとけても、海面は上昇しません。 しかし、温暖化を加速させる大きな要因となります。 白く、鏡のような海氷は、太陽光線の8割を反射し、宇宙に返しています。 その海氷がとけると今度は、真っ青な海が8割を吸収するようになります。 温暖化を加速させます。 温暖化が温暖化をよぶ「フィードバック現象」です。 ホッキョクグマの危機は、人間をふくめた全ての生命の未来を、 まずはじめに見せてくれているのです。 テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済 |
海面は上昇する?
2008 / 06 / 16 ( Mon ) 温暖化で、海面の水位が上がるって本当でしょうか?
先日テレビを見ていたら、ある評論家が 「コップに氷を入れて、水をこぼれるぎりぎりまで注ぐでしょ。氷が解けたときに水はあふれ出しますか?あふれませんよね。こんなことは常識です。温暖化で海面が上がるなんてウソです。」 と言っていました。 いまだにテレビでこんな発言が堂々と流れるのか、とちょっとびっくりしました。 世界の海面水位・・・過去140年 ![]() たしかに海に浮かんだ氷山が、溶けても海面は上がりません。 そもそも、「氷山が溶けて海面が上がる」と言っている科学者・専門家は いません。 海面上昇の原因は別にあります。 海面の上昇は、海水温が上がることで起こる「海水膨張」と、陸の上の「氷床や氷河、氷帽などの融解」(陸上にある氷がとけて海に流れ込む)によって起こります。 この100年で海面は17cm上昇しましたが、要因としては、「海水膨張」が約60%、「氷床、氷河などの融解」が40%弱です。 グリーンランドの氷床の融解が心配されています。 グリーンランドは、面積は日本の約6倍。その85%が氷床で覆われています。 氷床の平均高度は2100m。最大の厚さは3411mです(富士山並み!)。 この20年で、氷床の表面が融解している面積が16%も拡大しています。 もし、グリーンランド氷床の全てが溶けたら、海面は7m上昇します。 南極の氷床が全て溶けた場合は、60m上昇です。 ただ、コロラド大学の極地・高山研究所の発表では、 現時点では、氷床よりも、山の斜面などに万年雪が圧縮されてできる「氷河」や、高山の山頂付近にある「氷冠」の融解が、海面上昇の要因としては大きいようです。 この10年ほどでアフリカのキリマンジャロ山の氷冠、アンデスやヒマラヤなどの氷河など、世界中で氷河や氷冠の融解・縮小が観測されています。 現在の海面上昇の寄与度は、 ・ グリーンランド氷床の融解・・・28% ・ 南極氷床の融解・・・12% ・ 氷河、氷冠の融解・・・60% です。 では、海面が上昇するとどんなことが起こるのでしょうか? IPCCは、今世紀中に1m近い海面上昇の可能性があることを指摘しています。 1m海面が上がった場合、 マーシャル諸島、ツバル諸島、モルティブ諸島、フィジー諸島などは水没するか、居住不可能になります。 バングラデシュでは、国土の18%が海に沈み、エジプトやナイジェリアの河口デルタ地帯が水没します。バングラデシュで1300万人、エジプトやベトナムでは1000万人近くが移住しなければならなくなります。 人口密度が高く、穀倉地帯でもあるこれらの低地デルタ地帯が沈めば、大量の難民と飢餓が広がります。 危険にさらされる大都市は、 カルカッタ(インド)、ジャカルタ(インドネシア)、東京・神戸・大阪(日本)、上海・天津(中国)、カラチ(ナイジェリア)、バンコク(タイ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、リオデジャネイロ(ブラジル)、NY・ロサンゼルス(米国)、などが指摘されています。 日本では、1mの海面上昇で、410万人の居住地が海抜以下となります。(面積は2339平方キロです) 1m海面上昇したときの、海抜以下地帯・・・東京付近 ![]() 1m海面上昇したときの、海抜以下地帯・・・大阪付近 ![]() 海は膨大ですから、海面上昇は、気温上昇のスピードに比べてゆっくりですが、その影響は深刻です。 テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済 |
IPCC 第4次報告書
2008 / 06 / 15 ( Sun ) 2007年の2月から5月にかけて公表された、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告書の概要を列記したいと思います。 IPCCは、1988年に、WMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)という2つの国連機関が共同で、特定の国や企業などから中立の専門機関として設立されています。
IPCCは、今世紀中の気温上昇を1.1~6.4度としています。 そして、約2度の気温上昇で、30%近くの動植物種が絶滅する、としています。 30%の絶滅。 そのとき地球がどのようになっているか想像できますか? 地球は今と全く変わり果てた星になっています。 旱ばつ、洪水、水没地域の拡大、感染症、熱波、水と食糧の危機 、難民、社会の混乱・・・。 そして温暖化が温暖化をよぶフィードバックで、人間はなすすべを全くなくして死滅のときををただ待つだけになる・・・。 京都議定書やポスト京都の動きていどでは、温暖化を止めることなど不可能です。 温暖化の対策は、経済に停滞圧力を加えます。 だから、各国、各産業間などに利害対立の要素が持ち込まれ、表向きのポーズとはうらはらに、言葉だけが先行して具体策が進まず、また目標も、必要とされているレベルより数段下のところで停滞しているのが現実です。 今何ができるのか、真剣に考えるときだと思います。
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